Encrypted message
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サイズ:H 42cm x W 51cm x D 7.5cm 素材、技法:紙に色鉛筆、木彫 制作年:2018 Encrypted message ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 花鳥風月といえば工芸の意匠や万葉のモチーフを思いますが、そもそもは眺める、愛でるという文化の表象です。いわばそれは日本的鑑賞方法の粋というべきもので、対象の”気”を取り入れて愛でるという対象との向き合い方、ひいては他者との、または世界との向き合い方であるといえるでしょう。 現代においても在り方は大分制限されますが、殆ど手つかずの自然は確かに存在します。しかし、感覚ないし感動を共有する方法には明確な変化があると考えます。万葉の頃は美しいものを観て感動したことを自身の心を通して再解釈し、それを俳句や絵画という形でアウトプットし他者と共有していたものが、あらゆるテクノロジーが発達した現代では、その感動は人間以外のものを通じて共有されることが多くなったと見受けられます。 例えばある一つの感覚的な発動が写真という媒体に写し取られ、インターネットという仮想空間を通じて、最先端の携帯端末で瞬時にシェアされます。しかし、カメラを通じてデジタル化された画像はあくまでピクセルにしか還元されません。たとえ人間の目に本物そっくりに映るように解像度を上げても、その事実は変わりません。そして何より、そこには万葉の頃より行われていたはずの時間の蓄積やエネルギーのやりとりがありません。全ては即物的に表れ瞬発的に消えていき、諸行無常も現在ではスペクタクルな現象にまで加速されています。 このような考えを元に、”見方”(本質)と”見え方”(現実)をテーマにEncrypted messageが生まれました。外在的な観点から見た日本的なモチーフを、ウェブ上で入手できるありふれた画像からピクセル化し、色鉛筆を用いることで実際的な”時間”を込めて再現します。本来当たり前に共感していたモチーフを敢えて現在において飽和状態にあるイメージの中から掬い取り、”現代の見え方”としてのピクセルに落とし込み、そこへ本質としての木彫を透かして見ることで【現在に対峙する本質】の構図が再現できると考えました。 本来我々は、鳥や花といった根を同じくした生物を並列的に個体が発する”気”(エネルギー)として還元し、門松や依り代に見られるように、その”気”をインストールして表現していました。翻って、現在における花鳥風月とはまさにそこから人間の居なくなった形骸としての表象といえるのかもしれません。