



サイズ:H 18cm x W 18cm x D 7cm
素材、技法:木パネルにアクリルペイント、木彫
制作年:2018
Memory Code - UTENA
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この世界のどこかには"うてな"という世界の過去現在未来を含んだ在り様の全てを見渡せる塔があるといいます。
うてなは永遠であり全てを包括する宇宙の象徴性を帯びています。翻って我々が認識できる我々とは有限であり概念的な死への道程に在る三次元存在にすぎません。
とはいえ、そんな人間粒でも今では地球を破壊するほどの力があり善にも悪にも括りきれない驚くべき多様性があります。我々という存在とはいったいどのようなものなのでしょうか。
我々はあくまで我々を基点として世界を捉える他はありません。存在とは本来、回避不能な曖昧さです。大きいのか小さいのか、重いのか軽いのか、薄いとか厚いのか、必要なのか不必要なのか。
性急な答えの選択ばかりを求められる人の世ですが、動かぬ本質からの眺めや本質そのものの見る世界を、作品を通して考えそれを他者と共有したいと望んでいます。